「あのさ、バニー君」
「バーナビーです」
「おじさんの胸なんて舐めてて楽しいの?」

一回り下の後輩に馬乗りされて、シャツのボタンを弾き飛ばされるんじゃないかって
くらいの勢いでシャツを脱がされて、さっきから延々と乳首を舐められている。

おかしい。どうしてこうなった。

たぶん、原因は未だ童貞臭さを捨てられないバニーちゃんにあるとみた。いや絶対そうだ。
一応バニーちゃんは童貞捨てているものの、それも筆下ろしのために親代わりである
うちの社長が高級娼婦雇って、致せり尽くせり上げ膳据え膳のセックスしか経験して
なかった。
その後も素顔晒してヒーローになったもんだから、オンオフ問わず常に人の目を気に
しなきゃなんない。
その整った容姿から多くの女性ファンを虜にしている彼が女性スキャンダルでも起こそう
ものならたぶん会社倒産するんじゃないかってくらいの損害が起きると思う。そんな
わけで女性とのお付き合いもほぼ経験ゼロ。
そんな状態で俺とセックスしようと言い出したもんだから、俺が掘られる側になった
ものの、ほとんど俺のリードで挿入まで持ち込んだもんだ。
自慰の経験はあるものの、自分の身体の性感帯すら知らないから、体中手で唇で触れて
一つずついいところを見つけて気持ちよくさせてやる必要があった。
肩甲骨の下を爪先でそっと撫でられる事、臍の周り、太ももの付け根を舌で舐められる事
カリを舌先で突いて舐めあげる事。ヒットする度に、頬を染め、泣き出しそうになり
ながら快感に耐える姿は同性とは言え、孕みそうなくらいエロかった。

言っとくけど、掘られたの俺だぜ?

向こうも向こうでやられっぱなしは性に合わないんだろう。
それ以降、経験値の無さをカバーするように着実に学習していった。俺がやった事を
同じように俺に試してみたり、多分AVで観たんだろう王道の愛撫だったり、時には
それは違うだろって時もあって、それはちゃんと訂正してやったりもした。
そんなときだった。
いつもなら乳首を舐められた程度で声を上げるようなことはない。だが、その時は
忙しくて10日ぶりのセックスで、しかもどこで知恵を付けたのかやたら焦らしてきた。
やっと舌を絡ませることに慣れたキスを延々と繰り返し、上半身だけをくまなくまさぐり
小さな反応にすら見逃さないように丁寧に触れてきた。
そんな中、乳首を強く噛まれた瞬間、身体に電気が走ったような感覚に襲われ、悔しいかな
射精してしまった。
前も後ろも弄らず、下着も着用したままで。ただ、執拗にジラされ乳首だけの愛撫で
射精してしまった。本当に突然のことで、俺もバニーもしばらく放心状態だったが、
それ以降バニーは俺の乳首に執着し始めた。
当然といえば当然か。
今までされっ放しだったバニーが初めて俺の性感帯を見つけたと思ったんだ。
しかも射精する程までのもの。
毎回セックスの度に赤く腫れ上がるまでイジられるもんだから次の日は肌着が擦れる度に
痛くて仕方ない。さらに、平常時でも常に軽く立ち上がっている状態だ。
おかげでシャツの上からでも摘める始末。それが嫌で、一度絆創膏を張ったら今度は
かぶれてしまい、余計に敏感になってしまった。屈辱、そして屈辱だ。

で、今日も今日とて乳首だけを延々と弄ってやがる。
おじさんもう飽きちゃいましたよ。

「楽しいですよ、とても」

営業用の爽やかな笑顔がこれほどまでに小憎たらしいと思ったことはない。

「楽しいって言ってもかれこれ10分以上舐めてない?飽きたでしょ?」
「まったく飽きませんね」

そういって周辺の僅かな肉を寄せ集め、小さな丘を作ると、その頂点に吸いついた。
思わず頭を仰け反る。それまでの指先での焦れったい愛撫からの急激な快感の変化に
唇を噛んで声を堪えた。

「でもさ、おじさん女じゃないし」
「知ってます。ちゃんとおじさんの息子さんとも対面済みですから。」
「胸板も薄い方なんだけど」
「それは胸筋を鍛えるトレーニングを増やしてもらわないと」

そう言ってマッサージをするように胸を大きく揉まれる。だが、所詮薄い胸板。全く
持って絵にならない。

「うん分かったから・・・じゃあせめて次のことしない?」
「嫌です。おじさんも嫌々言ってないで、もうちょっと素直に善がってください」
「善がれって・・・だから男なんだから乳首は感じないんだって!」
「嘘吐かないでください。さっきから立ちっ放しですよ」
「それはっ!誰のせいだ!」
「僕のせいですね。ここまで乳首で感じるようになってくれて嬉しいです」

言い終わるのと同時に乳首を強く噛まれて呼吸が止まる。
はい、嘘吐きました。もう十分乳首で感じるようになりました!
学習能力の高いバニーちゃんは、乳首への愛撫といっても毎回微妙に触れ方を変え
少しでも反応があればそれを記憶していった。
舌先を尖らせゆっくりと乳輪を舐められると弱いとか、舌で乳首を柔らかく転がす
ようにした後に噛んだり摘んだり痛いくらいの刺激を与えるといいとか、冷静な
視線で分析される様に見られながら受ける愛撫っていうのもなかなか恥ずかしいもんだ。
さらに俺は俺で、今まで受けたことのない愛撫で、くすぐったさの中に快感を見いだし
しかも乳首への愛撫で射精してしまったんだ。
身体がもう、そこを性感帯だと認めてしまった。

どれだけ悪態つこうとも、もう身体は十分に反応している。
さっきから腰が揺れそうになるのを我慢してるが、もう正直しんどい。しかも太股に
感じるバニーの熱も十分すぎて、身体が次の刺激を欲しがっている。
同性としてそれがいかに辛い状態なのか痛い程理解できるのに、それでも未だ同じ
ステップにとどまろうとするバニーの思考が理解できない。

「あのさぁ、バニーちゃん」
「なんです?」
「セックスってのは二人で楽しむものであって、片方だけ楽しんでりゃいいって
もんじゃないの!」
「そうですか」
「そうですかじゃねーっつの!」

思わず頭を叩いてしまうほど小憎たらしい。

「あのな、セックスしたいのか、それともセックスする気はなくてママのおっぱいが
恋しいだけなのか、それぐらいハッキリさせろよな!」
「セックスしたいです」
「なら・・・」
「以前、一度だけ、おじさんが乳首でイってくれましたよね?下着つけたまま。
覚えてますよね」
「おぉ・・・」

俺としてはさっさと忘れてほしい記憶だ。

「その後、下着脱がそうとしたときに、恥ずかしがってなかなか脱いでくれませんでしたよね」

確か、そうだった。だって情けないだろ?
肌にぴったりと密着していたグリーンのボクサーパンツの前が水分で色濃くなり
脱いだら粗相したかのように精液でびっしょり濡れてた。ゆっくりと下着を脱がされる
ときの、肌に布が擦れる感覚ですら快感になって、身体が痙攣するのを止められなかった。
しかも止めと言わんばかりに、たっぷりの精液を含んだ下着がベチョッと音を立てて
床に落ちた。
あの時の恥ずかしさといったら羞恥心で本当に死ねるんじゃないかっていう位に恥ずかしかった。

「あの時のおじさんの痴態が忘れられなくて・・・もちろん、おじさんの乳首も好きですが
出来たらもう一度、おじさんのあの姿が見たいんです」

まるで少年のように頬を染め、王子の様な自然な手つきで俺の手の甲にキスを落とす。
だが話の内容は変態この上ない。
どうしてこうなった。
ほんの少し前まで、ろくにディープキスも出来ず、騎乗位で腰を揺らしてやればおじさん
と頬を染めて啼いていた可愛い童貞バニーちゃんはどこへ行ってしまったんだろう。
俺はもう頭を抱える事しかできない。
溜息を吐くより先に、乳首への愛撫を再開させようとするバニーを押し退けて、俺は
もう覚悟するしかなかった。

「分かった。分かったからお前パン一になって仰向けになれ」

俺の覚悟を悟ったのか、素直に言うことを聞いたバニーはてきぱきと服を脱いでいく。
こちらも残されたトラウザーをさっさと脱ぎ捨てた。
両者ともパンツ一枚になったところで、互いに前立て部分に濃いシミが出来てて恥ずかしい。
が、もうやることは一つだ。
仰向けに横になったバニーに今度は俺が跨って、互いの高ぶりを密着させる。布で
覆われているはずが、すでに先走りで濡れそぼり、にちゃりと音を立てる。
バニーの手を取り、自分の胸へと誘導させると、俺の手はバニーの脇に置いて、体重を
支えた。

「お前のリクエスト通りに下着のままでイってやるから。そしたらちゃんと乳首卒業しろよ」
「それは保証出来ませんね」

強く乳首を摘まれると同時に下から揺さぶられて、小さく声が漏れてしまう。
ほんの少し前まで、同じ体勢で快感に耐えて譫言のようにおじさんおじさんと啼いて
いた青年は、今や舌なめずりし自信ありげに口角に笑みを浮かべている。
早く一人前に育ってほしいと思っていたのに、こんなにもワルい男に育つなんて反則
だろう。まともなセックスしか教えてこなかったのに、どこをどう転んでこんな
マニアックな性癖を身につけてくれたのか。これ以上手遅れになる前に、まずは
この余裕を消し去らなくてはならない。
あの頃のようにもう一度可愛く啼かせるために、俺は熱い吐息を一つ吐いて、ねっとりと
腰を揺らし始めた。
濡れた布越しに感じる互いの熱がもどかしい。先端やカリなど出っ張った部分を
積極的に擦り合わせるが何かが足りない。
バニーの乳首への愛撫も先ほどまでとは打って変わって、観察や興味ではなく
自分の中のデータベースから最適な愛撫だけを選んでいる。舌で塗るついた乳首は
面白いほどに細く綺麗な指先と戯れた。

「どっちですか?」
「・・・何、が・・・?
「乳首とここ、どっちが気持ちいいんですか?」

そう言ってバニーが下から突き上げる様に大きく腰を揺らす。思いがけない刺激に
こちらも腰を強く押し当ててしまった。続々と背筋を駆け上る快感に、熱い吐息が
こぼれる。

「りょ・・・ほ、ぅに・・・決まって、ん、だろ」

精一杯の強がりで口角を上げるものの、ちょっとでも気を許せば、言葉ではなく吐息が
漏れそうになる。
その様子に気付いて、バニーが両方の乳首を同時に強く摘み上げた。

「!?」

胸に電気が流れる。だけど、イくにはまだ足りない。

「痩せ我慢もそろそろ限界なんじゃないですか?」
「まだまだ、だな・・・」

再び自分のペースで腰を揺する。もう見なくったって分かるくらい、お互いのパンツが
両者の先走りでぐっしょりと濡れ、揺れる度に耳を塞ぎたくなる様な音を立てる。
その音で勝手に脳が、身体が勘違いして後孔がきゅうっとなるのが分かった。
強がることが馬鹿らしくなるほど、身体がバニーを求めてる。

もう、我慢する必要なんてない

「バニーちゃ、ん・・・ごめ、・・・も、無理!」

言い終わるより先に乳首を摘んでいた手が腰に周り、激しく揺さぶられた。こちらも
羞恥もプライドも振り払って、揺さぶられるままに声を上げる。与えられる快感と
揺れる視界の中で捉えた必死に快感に耐えるバニーの表情を見て、堪えることなく
絶頂を迎えた。
打ち上げられた魚のようにビクビクと痙攣するのが止められない。下着の中がぐっしょりと
濡れて気持ち悪いが、それどころではなかった。

「おじさん・・・」

まだ射精していないバニーが法悦した表情で俺の下着に手を掛けると、ゆっくりと
下着をずり下ろされ、濡れた股間を凝視される。本当困った変態さんに育ってしまった。
だが、嫌いじゃない。
徐々に冷静になってきた頭が、このままでいいはずがないと訴えてきた。
だよな、このまま遊ばれる俺じゃないもんな。
人の股間に夢中なバニーの股間を足の甲で擦り上げれば、面白いほどビクンと揺れた。
やっぱバニーちゃんはこうでないと。
そのまま足先で下着をずらしてやる。もう限界ぎりぎりのその状態に思わず喉を鳴らした。

「やめ、て・・・下、さい」

キッと睨み付けても、逆にこちらを煽るだけだ。
今度はこちらが口角を上げる番だ。

「気持ちよかったお礼に、今度はバニーちゃんに天国見せてやるよ」

やっぱりバニーちゃんは俺にとっては可愛い童貞くんでないと。














Come on baby, after you!




















2011.06.25 しゅう

12話を観た反動がこれだよ!www
DTちっくなバーナビーはオプションで変態になってくれて大変楽しいですwww